AWSは大規模モデルの本番運用基盤Amazon SageMaker HyperPodの推論機能に、5つの機能を追加した。中心となるのは、推論の入出力を端点・負荷分散装置(ALB)・モデルpodの3段階で個別に記録するデータキャプチャ機能で、記録データはS3に保存され、独自暗号鍵(KMS)による暗号化やサンプリング率の指定に対応する。監査やデバッグ、モデル改善のデータ源として使える。

あわせて、従来はS3FSxに事前配置が必要だったモデルの重みを、Hugging Face Hubから事前配置なしで直接展開できるようになった。限定公開モデルやリビジョン固定、トークン分離に対応する。推論実行環境はvLLM・TGI・SGLangの3つに対応し、node内蔵の高速ストレージ(NVMe)からの重み読み込みで起動遅延を短縮、必要時はクラウドストレージへ自動切替する。

このほか独自ドメインのDNS自動管理(Route 53)と、pod単位の権限設定(IAM)も加わった。可観測性と監査性を基盤機能として持てるため、統制を保ったまま本番投入の速度を上げやすくなる。