NVIDIAは、自社の推論用ソフトウェア群がBlackwell基盤上でDeepSeek V4モデルのトークン処理コストを約1か月で最大5分の1まで下げたと公表した。分散配信・大規模な専門家並列処理・NVFP4精度・複数トークン同時予測を組み合わせ、処理量(スループット)を最大20倍に高めたという。
ポイントは、コストを左右するのがチップの単体性能でなく、それを束ねるソフトウェア層だという主張だ。AIの利用が試験導入から本番運用へ移る中で、判断軸は「チップの最高性能」から「1ドルあたり・1ワットあたり、求める応答速度内で何個の有効トークンを出せるか」というトークン単価へ移った。
PyTorch・vLLM・SGLangといったオープンソースの推論基盤はCUDAを土台に作られ、最新研究が公開初日からNVIDIA GPUで高性能に動く。DeepSeek V4が公開初日からBlackwell向け導入手順を持つ点が、約1か月で単価が5分の1になる速さの背景にある。読者の調達判断は、導入時点の性能でなくソフト最適化の進度を織り込んで組む必要が出た。