生成AIと公開情報収集(OSINT)を組み合わせたフィッシングメールは、文法・文脈・個別化が正確で、誤字や偽装ドメインを前提にした従来のスパムフィルターを素通りする。AWSは、この課題に対しAmazon Bedrockの基盤モデルを使った多段階の分析手法を公式ブログで解説した。

検知の中核は、語彙選択・文章スタイルの逸脱・依頼内容の文脈的妥当性の3点を基盤モデルが分析することだ。判定基準には、送信者ごとの普段の書き方を記録する送信者ベースライン追跡を用い、その基準からの逸脱で異常を検出する。文法が完璧でも、その人らしくない書き方や不自然な依頼であれば検知される。

この手法は、既存の送信者認証(SPF/DKIM/DMARC)を残したまま行動分析を後付けで重ねる構成で示されている。ただし安全機能のAmazon Bedrock Guardrailsを過度に厳しく設定すると、不審メールの分析自体が妨げられるため、調整が必要になる点が実装上の注意点となる。