AWSは基盤モデルAmazon Novaの過剰な安全ブロックを緩和する新技術「逆方向の選好最適化(rDPO)」を公開した。特定の方針領域だけモデルの回避行動を消すアンラーニングを用い、承認顧客が安全設定を4分野で調整できる機能CCMS(カスタマイズ可能なコンテンツ審査設定)の基盤技術となる。
実測では安全分野の拒否率が86.51%から32.77%へ53.74ポイント低下した。従来のNPO(負の選好最適化)は忘れさせることに特化し出力品質が落ちる欠点があったが、rDPOは忘却応答から遠ざけつつ目標応答へ近づける二重目的で、品質を保ちながら過剰拒否を減らせる。学習は約30ステップで収束し、基盤モデルの重みを変えず追加学習部品(LoRAアダプター)のみで挙動を調整する。
調整可能なのは安全・センシティブ内容・公平性・セキュリティの4分野で、児童保護やプライバシー保護は変更不可として固定されている。従業員教育用のフィッシングメール見本作成など、既定審査で業務が止まっていたメディア・法務・セキュリティ用途の導入判断に直結する。