AWSが、本番環境で動くAIエージェントの不具合を追跡・診断する監視機能「Amazon Bedrock AgentCore Observability」の使い方を解説した。AIエージェントは、もっともらしいが誤った答えを返したり、終わらない推論ループに陥ったりしても、明示的なエラーを出さず静かに失敗することがある。従来のログや指標では「どう判断したか」を捉えられず、原因究明が難しかった。
本機能は指標・実行トレース・構造化ログの3層でエージェントの動きを可視化し、推論の各ステップやツール呼び出しまで追跡できる。障害は品質(誤答・幻覚)・信頼性(ツール呼び出し失敗・文脈喪失)・効率(遅延・トークン消費過多)の3類型に整理される。送信データは標準規格OpenTelemetryに準拠し、Datadog・Grafana Cloud・Elasticへも追加設定なしで転送できる。
利用前提として、取引検索機能(CloudWatch Transaction Search)の有効化が必要となる。本記事は全2部構成の第1部で、無限ループやツール呼び出し失敗の診断手順を扱う。第2部はパフォーマンス最適化と記憶管理を扱う。