Googleは2026年5月20日、AI Modeの米国展開から1年経過時点の利用実態を公式ブログで公開した。最大の数字は、AI Modeの月間アクティブユーザーがグローバルで10億人を超えたという点である。クエリ数はローンチ以来、四半期ごとに2倍以上のペースで拡大している。
質的な変化も大きい。AI Modeでの平均クエリ長は従来の検索クエリの3倍に達しており、ユーザーがキーワードを並べる入力から、自然言語で文脈を含めて尋ねる入力に移行していることが裏付けられた。米国では6件に1件以上の検索が音声または画像を使っており、画像検索は月次40%超の成長率を示している。
用途別では、過去6か月で計画関連のクエリがAI Mode全体比80%速く成長し、ブレインストーミング関連のクエリも30%速く成長した。これは、AI Modeが単発の事実検索ではなく、旅行計画・購買比較・アイデア出しといった「意思決定の前段」で使われ始めていることを示している。
日本のマーケターと開発者にとっての含意は明確である。第一に、ショートテールキーワードを軸にしたSEO設計だけでは、長文クエリに対する露出を確保できない。第二に、画像検索の伸びは商品画像・図解・スクリーンショットなどビジュアル資産の整備を実装課題に変える。第三に、計画・ブレスト用途のクエリ増加は、比較記事や意思決定支援コンテンツがAI Mode内で引用されるかどうかが流入の分水嶺になることを意味する。日本語環境での同等データは今回公開されていないため、自社の管理画面側で実測する運用が必要になる。