Googleは2026年5月20日、Google Workspaceに3つの新機能群を投入した。第一はGmail Live、Docs Live、Keepにおける音声操作で、メール検索、文書作成、メモ整理を音声だけで完結できる。対象はGoogle AI ProおよびUltraサブスクライバーと法人プレビュー参加者で、今夏から段階展開される。

第二はデザインツール『Google Pics』で、画像生成モデル『Nano Banana』を基盤に据える。オブジェクト単位の分離編集、画像内テキストの編集・翻訳、共同編集、SlidesおよびDriveとの連携を提供する。現在はTrusted Testersの限定グループに公開されており、今夏のグローバル展開が予告されている。従来の生成AIツールが「画像全体を作り直す」方向に進化してきたのに対し、Picsは「画像の一部を精密に置換する」方向に踏み込んだ点が特徴である。

第三はAI Inboxの強化版で、米国のGoogle AI PlusおよびProサブスクライバー向けに本日から展開を開始する。パーソナライズ下書き返信、添付ファイルへの即時アクセス、タスク管理機能が追加された。

日本のユーザーが押さえるべき論点は3つある。1つ目は、AI Inboxが米国先行であり、Picsもグローバル展開が今夏予定のため、即時利用はできない。2つ目は、音声機能が有料プラン(AI Pro/Ultra)と法人プレビューに限定されており、無料Workspaceとの機能差が広がる。3つ目は、音声でメール送受信や文書作成が完結する設計は、企業の音声ログ保存・監査要件の見直しに直結する。導入判断の前に、契約プランごとの機能可用性と日本リージョンへの展開時期を、管理コンソールとリリースノートで確認しておきたい。