Googleは2026年6月2日、開発者イベント「Google I/O 2026」の映像・ブランドデザイン・体験コンテンツを、登壇で発表したのと同じ自社AIツール群で制作した過程を公開した。本家のI/O 2026では合計100件規模の発表が行われたが、今回はその発表したAIを制作現場にそのまま投入した舞台裏である。

短編映画「TPU Training Day」は段ボールとマーカーの人形劇と従来アニメを起点に、画像生成AI「Nano Banana」や試作モデル「Gemini Omni」を組み合わせて仕上げた。ブランドデザインは過去5年分の資料をGeminiに学習させ、生成と修正を反復して四色グラデーションに到達した。プレショーではモントレー湾水族館と連携し、クラゲの動きを音楽に変換する実験「Jellectronica」を音楽生成AI「Lyria 3 Pro」で実施した。来場者向けコーヒー注文アプリは、画面が動的に変わる生成UIとアプリ開発フレームワーク「Flutter」で構築した。

いずれもAI単独完結ではなく、人間の手仕事を起点にAIで仕上げる分業が共通している。AI導入を進める企業が、自社のどの工程にAIを差し込むかを判断する参照例になる。