AWSは業務自動化サービスAmazon Quick Automateに、案件管理(ケースマネジメント)機能を標準搭載した。処理対象の1件ずつを「案件」として扱い、開始から解決まで状態を追跡しながら、複数のAIエージェントで並行処理し、必要に応じて人が介入できる仕組みを提供する。
案件の状態は処理待ち・処理中・成功・失敗・解決待ちの5つに分かれる。「解決待ち」は人の対応待ちを示し、人の判断が必要な箇所で処理を一時停止し、対応完了後に自動で処理を再開できる(人間参加型/HITL)。案件を作る自動処理と処理する自動処理を分離する「ケース作成者・処理者パターン」により、複数の処理を並行実行して処理量を柔軟に伸ばせる。案件の作り方は1件ずつの新規案件作成と、表計算やCSVから一括で作る複数案件作成の2方式に対応する。
利用にはAmazon Quickへのアクセスとエンタープライズ版ライセンスが必要で、作業設定はリージョンごとに分かれる。PoC止まりのAIエージェントを、状態管理・人の介入・並行処理・原因追跡まで含めて本番の大量業務に耐える形で運用できる点が、企業のAI導入意思決定の材料になる。