AWSは2026年7月2日、AIエージェント向け記憶管理サービスAmazon Bedrock AgentCore Memoryに、属性情報(メタデータ)による絞り込み機能を追加した。従来は名前空間(namespace)で顧客ごとにデータを分離していたが、これは「誰の情報か」を区切る論理的な境界にすぎず、同一顧客の履歴内で高優先度の会話と定型的な問い合わせを区別できなかった。
新機能では記憶リソース作成時に優先度や担当者種別など索引化するキーを宣言し、大規模言語モデルが会話から値を抽出する。メタデータは短期記憶・長期記憶の両方で機能し、設定・取り込み・検索の3段階で扱われる。区分・状態・日付・優先度・タグといった業務単位のサブグループ分けにより、意味的に近いだけの無関係な結果が混ざる問題を抑える。
長期記憶ベンチマークに基づく151問の評価では、質問応答の正答率が40%から64%へ、時間や優先度に依存する質問では16%から69%へ大きく改善した。マルチエージェント・マルチテナント構成の企業導入を想定した機能である。