NVIDIAが2026年6月23日、AIエージェントに生命科学の専門ツールと技能を与えるBioNeMo Agent Toolkitを発表した。タンパク質構造予測、分子のドッキング計算、ゲノム解析、創薬といった作業をエージェントが直接呼び出して実行できる。
ツールキットは推論基盤のNemotron、実行を支えるNemoClaw、安全に動かす実行環境OpenShell、生命科学の専門部品BioNeMoを束ねた構成になっている。ワシントン大学タンパク質設計研究所との連携で、設計モデルRosettaFold3が前世代比2倍高速になった。創薬候補の絞り込み(バーチャルスクリーニング)は数日から数分へ短縮できる。
すでに50社以上が利用し、OpenAIとAnthropicが自社エージェントへ統合、Lilly・Databricks・Snowflake・Natera・Benchlingなど製薬・技術の幅広い企業が採用している。汎用AIエージェントが「質問に答える」段階から「実際に科学の作業をやり切る」段階へ移る転換点となる。