AWSが、大規模言語モデル(LLM)の推論を本番環境で止めずに動かすための5つの耐障害設計パターンを解説した。生成AIアプリが試験段階から本番大規模運用へ移るにつれ、利用上限の枯渇や地域障害への備えが実務課題になっている。
最初の段階はBedrockの複数地域推論で、要求を最適な地域へ自動振り分けし単一地域の上限を回避する。デモでは10件の要求が米国東部1に10%、東部2に70%、西部2に20%へ自動分散された。次の段階は複数のAWSアカウントへの分散で、独立した利用上限と障害分離境界が得られ、複数テナントでの食い合い(ノイジーネイバー)を防ぐ。最も成熟した段階がLLMゲートウェイで、複数ベンダーのモデルを単一インターフェースで扱い、監査記録・自動再試行・利用上限管理を提供する。
デモには軽量なLiteLLMを使い、大規模展開ではECS/EKS上のAWSソリューションが参照実装となる。各パターンの実装コードはGitHubで公開されており、成熟度に応じて段階的に足せる設計思想が全体を貫く。