メルカリの新規サービス開発チームが、約4か月にわたるAI主導開発(AI-Native な開発)の実践知見を2026年6月30日に公開した。担当はメルカリ NFTとその上の新規サービスのバックエンドである。

結論は、リソースを集中すべきは「正解そのもの」ではなく「何が正しく何が誤りかを決める判断基準」だとするもの。AIエージェントを「モデル+それを取り囲む機構(ハーネス)」でできていると整理し、機構は外部の既製品を取り入れ、判断基準は自作すべきだと切り分けた。評価ループ・権限制御・危険操作の停止などはClaude Code本体に組み込まれつつあり、自作から既製品利用へ移っていると指摘する。

「機構をエンジニアリングする」という考え方は2026年2月に Mitchell Hashimoto 氏が提唱して以降広まった。機構が汎用部品として提供されても、何を正解とするかという価値基準は各案件固有で外注できない。今回のプロジェクトは既存の メルカリ NFT コードを土台にした新規開発であり、開発のやり方を試す検証(PoC)の場でもあった。