メルカリの決済プラットフォームチームが、Slackメンションで起動しGoogle Compute Engine上に常駐する自律AIエージェントpcp-agentを本番運用していることを技術ブログで公開した。人間の指示を受けるツールではなく、トリガーをきっかけに自律的に動く常駐型エージェントである。中核にはClaude Codeをコマンドライン実行環境として使い、remote-claudeという自社ラッパーで包んでいる。
決済という最高レベルの安全性が要る領域に非決定的なLLMを載せるため、拒否ルール・実行前後の検査(Hook)・行動ルール・認証代理(auth-proxy)・コンテナ隔離の5層で防御する。書き込み可能なのは権限を絞ったGitHubトークン経由のリポジトリのみで、それ以外は全て参照専用。認証情報はコードから分離し、ネットワーク側の認証代理が宛先ごとに資格情報を自動注入する。
起動時間はコールドスタート約30秒/ウォームスタート約2〜3秒。単一botではなく複数チームへ展開できる再利用可能な基盤として設計されており、AIエージェントを業務に組み込みたい国内企業の実務的な参考になる。