スペインの銀行BBVAが、分析・データ・AI基盤「ADA」をAmazon SageMaker上で刷新し、機械学習の開発・運用(MLOps)を工業化したことをAWSが公開した。ADAは7カ国のデータサイエンティストに開発環境・共有データ・本番展開機能を提供する全社基盤である。
刷新の核心は、カタログからテンプレートを選ぶとプロジェクトが作られ、専用のGitHubリポジトリと標準コード雛形が自動生成される点にある。モデルには説明・業務責任者・重要度などの規制メタデータを登録し、SageMaker Model Registryに記録する。本番展開は手動リリースを経て推論パイプラインのみを配置し、承認・監査の流れを自動化した。従来は共有ブランチに統合しないと変更を検証できず摩擦が生じ、統合のたびに連番の使い捨てパイプラインが増殖していた。これをプルリクエストごとに使い捨ての一時検証環境を自動生成する設計で解いた。
統制・リスク管理・監査対応の高い基準を保ちながらMLを全社拡張した実例であり、規制対応と拡張性を両立したい国内金融・大企業の参照になる。