メルカリのエンジニアリングブログが2026年6月10日、AIと対話してブランディングページ(LP)を作る社内エディタ「EGP Code」を支える4つの仕組みを公開した。「Merpay & Mercoin Tech Openness Month 2026」連載の7日目にあたる。
4つの仕組みは、エージェントの再帰ループ、Firestore経由のリアルタイム反映、ブラウザだけで完結するテスト実行、プレビューとHTMLを結ぶ対応表である。最も実務に効くのが履歴管理の変更だ。OpenAI APIで全社的にデータ非保持(Zero Data Retention)が適用され、ベンダー側に会話履歴を残せなくなったため、履歴を自前で記録し毎回のリクエストに載せて送るステートレス方式へ移行した。
また、ツール実行が失敗してもループを止めず、エラー内容を結果として返して自己修正させる設計や、処理中に指示を足せる「リアルタイムステアリング」をFirestoreの別サブコレクションへリクエストID付きで書き込む実装も開示された。同じ制約に直面する企業が設計を流用できる先行事例となっている。