米国の不動産権原・評価・決済サービス企業Rocket Closeが、AWSと組んでエージェント型AI「Supercharger」を実運用し、コールセンターへの電話・メールを月数千件、入電を30%削減したとAWS公式ブログで公表した。州ごとに異なる権原審査や郡ごとの登記要件など、担当者が複数システムを横断していた調べ物を、自然言語の質問1本で支援する。

基盤はAWSのオープンソース開発キットStrands Agentsで、大規模言語モデルはAmazon Bedrock経由でAnthropic Claudeを使う。設計の核は、各データ源をAIと外部ツールをつなぐ共通規格(MCP)で個別のツールとして公開し、エージェントが質問に応じて動的に選ぶ点にある。新しいデータ源を後から足せる拡張性の高い構成だ。

機密データ保護のため、Bedrockの安全機能Guardrailsと行単位のアクセス制御を組み合わせ、誤アクセスを防いだ。監査や権限境界を意識した設計は、規制業種でエージェント導入を検討する企業の参考になる。