AWSは2026年6月11日、製薬・医療業界の販促物を対象とする医療・法務・規制審査(MLR審査)を、複数の専門AIエージェントが分担して進める仕組みをAWS Industries Blogで公開した。Amazon Bedrock AgentCore上で並列に動くエージェント群が、科学文献・表記指針・規制コード・承認済み主張とコンテンツを照合し、問題箇所を引用付きで指摘して修正案まで提示する。

審査は6ステップで構成され、文書処理や内容のまとまり分割などを各エージェントが担当する。出力は問題箇所の引用・ページ番号・説明・修正案・確信度を含む構造化レポートで、人手のレビュアーが指摘箇所を検証できる形になっている。1件あたり平均15日かかる審査の総時間を、研究では最大90%削減できる可能性が示されている。

実装はAnthropic社のClaudeモデルとオープンソースのStrands Agents SDKを基盤とし、認証や監視はAWSの各種サービスで構成される。医療コンテンツ審査のサンプル実装がGitHubで公開されており、規制リスクが直結する業界に人手主導の審査を構造分解して並列処理する具体的な設計図が提示された点が、実務者にとって重要である。