AWSサービスパートナーのScienceSoftが、医療機関の電話予約を自動化するHIPAA(米国の医療情報保護法)準拠のAI音声予約システムを構築した事例をAWSが公開した。音声対話モデルAmazon Nova 2 Sonicと安全制御機能Amazon Bedrock Guardrailsを組み合わせ、自然な会話と出力統制を層で分離しているのが核心である。
ガードレールは会話を予約関連の話題に限定して医療助言の提供を防ぎ、社会保障番号や保険情報を自動マスキングする。システム全体はHIPAA準拠のAmazon VPC内で完結し、電子カルテ(EHR)や顧客管理(CRM)とは医療データ標準規格FHIRベースの接続でVPN経由に限定する。電話音声はAmazon Chime SDKとLiveKitを経由し、逐次処理を排した音声対話方式で人間並みの応答速度を実現する。
医療予約は1件平均8〜12分、放棄率は約3割とされ、自動化余地が大きい。同じ構成は金融・保険など規制業界の受付業務にも応用でき、機密情報保護と自然な対話の両立を具体設計で示した点に価値がある。