AWSがAmazon Bedrock AgentCore Gatewayを使い、複数の顧客組織(テナント)を束ねるAIエージェントが利用者本人の身元を保ったまま下流APIを呼ぶ「代理トークン交換(OBO)」の実装手順を公開した。AgentCore IdentityOAuth 2.0のトークン交換規格(RFC 8693)を認証情報の付与方式として標準対応する。

方式の核は2点。宛先(audience)を暗号的に縛ることで、あるテナント向けに発行したトークンを別テナントのサービスで使えないようにする。また元の利用者の身元(sub情報)を経路全体で保ち、実際に交換を行った代理者(actor情報)を別項目に記録するため、監査ログで「誰の権限で誰が代理したか」を分けて追える。エージェント側に交換処理を書かず、AWS機能側で完結するのが実務上の利点だ。

参照実装「TravelBot」はAcmeとGlobexの2テナントを扱う予約アシスタントで、認証基盤にOktaを用いる。実装コードはaws-samples/sample-obo-flow-pocリポジトリで公開予定。