AWSは2026年7月11日、StardogのSemantic AI Application(意味レイヤー)をAmazon AuroraとAmazon Redshiftの上に構築し、Strands AgentsのエージェントをAmazon Bedrock AgentCore上で動かして、ETL(抽出・変換・移動)なしで両データソースを横断する顧客360度の質問に答える実装方法を公開した。意味レイヤーは問い合わせ時にSQLへ変換して稼働中のDBから直接行を取得するため、データを動かさずに済む。
本当の難所は基盤モデルではなく、社内で「顧客」や「売上」の定義が各システムでばらつく点にある。定義がずれたままAIに直接データを触らせると矛盾した答えを返す。Stardogはオントロジーで定義を統一し、この問題を抑える。意味レイヤーは検索連携(RAG)を置き換えず補完する位置づけで、多くの本番システムは両方を必要とする。
AgentCoreは認証・ホスティング・ツール認証情報を1つのマネージドサービスに束ね、2025年10月に正式提供(GA)となった。同一のStardog構成はEKS・ECS・AWS Lambdaのいずれの背後でも動き、基盤モデルにはAnthropic Claude Sonnet 4.6を使う。既存のデータ配置を保ちたい企業にとって現実的な選択肢となる。