スペインのEV充電事業者Iberdrola-BP Pulseが、エネルギー分野の産業IoTを専門とするシステム統合会社GaleoTechと共同で、AWS上に充電インフラ監視基盤「EVBrain」を構築した。数百カ所の充電器のデータをリアルタイム処理し、顧客に影響が出る前に障害へ対処する予防型の運用を実現している。
中核は秒単位で動く障害対応フローだ。充電器とサーバー間の標準規格OCPPのメッセージを処理し、通信障害やハードウェア故障など26種類の障害を1分未満で検知する。検知から2秒以内に運用チームへ通知し、特定のエラーは遠隔再起動で85%超が復旧する。監視対象は充電器に電力を供給する低圧配電盤(LVC)まで及び、遮断器の遠隔操作も可能だ。
さらにAWSの生成AI基盤Amazon Bedrockを使い、充電・障害・指標を自然言語で問い合わせできる。全体はサーバー管理不要のマネージドサービス群(サーバーレス)で組まれ、産業IoTの実運用設計の具体事例となっている。