AWSが、工場や自動車製造の現場作業者が声だけで機器の修理手順や安全手順を得られる音声アシスタント「VEMA」の構築方法を公開した。中核は音声から音声まで単一モデルで処理する「Amazon Nova Sonic」で、音声の受信・理解・推論・応答を一つのモデル呼び出しで完結させ、文字変換を挟まないため遅延が少ない。従来の三段構え(文字化→生成→音声化)と異なり、騒音下でも手を止めず、英語とスペイン語で使える。

VEMAは機器診断・修理手順を扱う保守モードと、緊急手順・法令順守を扱う安全モードの2領域で動作する。機器マニュアルや標準作業手順書を検索して回答するRAGを採用し、推論にはClaude 3.5 Sonnetを使う。

エージェント基盤のAmazon Bedrock AgentCoreが会話の記憶・セッション分離・自動拡張を担い、その上に保守・原因分析・予知保全などの専門エージェントをStrands Agents SDKで複数配備する。会話状態やスケーリングを基盤側に任せられるため、自社でAI運用基盤を構築する負担が下がる。Nova Sonicは2025年4月に提供開始、2025年10月に一般提供となった。