メルカリ(メルペイ)のiOSエンジニアkubomi氏が、2026年6月15日に開発手法「Build First, Discuss Later(まず作る、議論は後)」の実践事例を公開した。仕様を固めてから実装に入る従来の流れを逆転させ、生成AIで動く試作品を先に作ってから議論する手法だ。

プロトタイプはミーティング前・中・後の3段階で活用する。前段階ではA案・B案と推奨案まで添えて議論の土台を作り、動く画面を見ながら議論することで言葉だけでは生まれていた認識のズレを潰す。これによりミーティングがほぼ1回で完結し、PdMの確認負担も軽くなったと報告している。

ただし著者は適用を数時間〜1日以内で作れる小規模な施策に限定している。大規模実装では議論で方針が変わったときの手戻りリスクが大きいためだ。エンジニアが要件を受け身で実装する役割から、アイデアと推奨案を持って議論に加わる役割へ移る点も、この事例の示唆として挙げられている。