Cohereが2026年6月10日、開発者向け初の自社モデル「North Mini Code」を公開した。総パラメータ300億・動作時30億の混合エキスパート(MoE)方式で、最大25万6千トークン(256K)入力・6万4千トークン出力に対応する。Apache 2.0ライセンスのもとHugging Faceで配布され、商用利用が可能だ。
注目点は、比較的小規模なモデルながら、コーディング指標33.4を記録し、動作120億のNemotronや1230億規模のDevstral 2といった大型のオープンモデルを上回ったと主張することにある。実在の開発タスクを測るSWE-Bench Verifiedでpass@10が80.2%、ターミナル操作のTerminal-Bench v2で55.1%だった。
実リポジトリ中心の7万件超の検証済みタスクと約5千のリポジトリで学習し、2段階の教師あり微調整に加え結果の正しさを自動検証する手法(RLVR)を組み合わせた。複数の実行環境で安定動作するよう訓練され、特定ツールに縛られない汎用性を狙う。商用可・自社運用できるオープンモデルが大型モデルを指標で上回ったと主張することで、コーディングAIの調達を外部API一択から自社運用へ広げる動きとなる。