Cerebrasが、データを復号せずに計算する完全準同型暗号(FHE)をAIに応用する取り組みを、Boston大学のAjay Joshi教授(CipherSonic所属)の解説とともに紹介した。2026年6月19日のX投稿による発信で、Cerebras公式サイトにFHE協業の正式ブログはなく、本投稿は紹介・解説の位置づけにとどまる。
現在のLLMへの問い合わせは、サーバー側でいったん復号され、平文として処理される。つまりサーバーは利用者のデータを丸見えのまま扱っている。FHEは暗号化したまま計算を実行し、最後まで中身を復号しない仕組みで、機微なデータを扱うAI利用での情報漏えいリスクを下げる手段として研究が進む。
最大の障壁は、計算とメモリの帯域を大量に消費する点だ。Cerebrasはこのメモリ負荷こそがウエハースケール(巨大な1枚チップ)設計の狙う領域だと位置づけている。実用化すれば医療・金融など機密性の高い分野でのAI活用が広がり得るが、現時点で具体的な性能数値や製品提供形態は示されていない。