小森経済産業大臣政務官は5月28日から31日にかけてフランス・パリに出張し、G7デジタル・技術大臣会合に出席して閣僚宣言を採択した。経済産業省の発表によれば、議題はAIのオープン性や中小企業支援を含む経済成長のためのAI導入の促進、デジタル分野の強靭性と資源効率の確保だった。各国閣僚との会談も行われた。
注目すべきは、AI国際ルール作りの重心が安全性確保から経済成長・普及促進へと広がった点である。特に中小企業のAI活用支援が閣僚級の議題に上がったことは、大企業に偏りがちだったAI活用の裾野拡大を各国が政策課題として共有したことを示す。日本では総務省・経済産業省がAI事業者ガイドラインを整備し、2026年3月31日に第1.2版へ改訂済みであり、国際合意の方向性が今後の国内補助制度やガイドライン更新に反映される回路ができた。
あわせて、本年4月10日に農林水産省と連携して発足した「日本の食輸出1万者支援プログラム」も推進され、現地小売店の視察や事業者との意見交換が実施された。デジタル政策と食品輸出を同時に進める複線型の経済外交となった。