NVIDIAは、クラウド事業者が計算基盤を調達してAI企業に提供し、NVIDIAが製品売上に加えてクラウド収益の一部を受け取る、収益分配と信用支援を組み合わせた新しい事業モデルを発表した。背景には、AI利用がモデル開発から本番の推論へ移り、トークンを継続生成する常時稼働の「AI工場」へ需要がシフトしたことがある。
最初の提携企業にはSharon AIとFirmusが含まれる。Sharon AIは最大4万基のNVIDIA Grace Blackwell GB300 GPUを配備し、Firmusはインドネシアのバタムに最大360メガワット・17万基規模のAI工場を建設する予定。計算需要の担い手としてはBaseten、Fireworks AI、Together AIなどが挙げられている。
この仕組みにより、新興のAI企業やモデル開発者は、用地選定・電力確保・建設・機材立ち上げを待たずに大規模計算へアクセスできる経路が開く。NVIDIAにとっては利用量連動の継続収益源となり、日本を含む各地域のAI事業者が大規模計算を確保する際の選択肢に直結する。