NVIDIAは台湾の見本市COMPUTEXで、エッジ向けAI基盤の最新版JetPack 7.2と自律AIの枠組みNemoClawのJetson対応を発表した。これまでサーバーやワークステーションで動いていた自律的に判断・行動するAIを、ロボットや工場の検査といった現実の現場端末で直接動かせるようになる。NemoClawはJetson上に1コマンドで導入できる。

性能面では、Jetson AGX Orin 32GBの演算性能が当初仕様比20%向上241 TOPSに達した。Jetson OrinにはCUDA 13が載り、Jetson Thorでは1つのGPUを区切って特定処理に資源を専有割り当てするMIG機能とリアルタイムカーネルに対応した。

導入事例では、SandStarがメモリ最適化で消費を約40%削減し16GB機から8GB機へ移行、NoTrafficはメモリ使用量を29%削減したと報告している。通信遅延を避けたいロボットの認識処理や、メモリの限られた産業機器でAIを動かしたい現場の要求に応える内容で、エッジAIの実用段階を測る指標となる。