AWSは2026年6月10日、保険の事故初動受付(FNOL)を人手なしで処理するAIエージェントの構成例を公開した。保険業務の判断はオープンソースのStrands Agents SDKが担い、証拠の解釈・複数形式の相互照合・複雑度評価という保険固有の業務ルールを実行する。人間用の業務ポータルへの操作はAmazon Bedrock AgentCore Browser Toolが担い、Amazon Nova Actが自然言語指示をUI操作に変換して実行する。

FNOLは大量の非構造データ(写真・動画・書類・音声メモ)を解釈・検証・関連づける工程で、担当者の時間が反復的な画面確認に割かれてきた。この構成は取り込み時点で証拠をタグ付けし、不足や不十分な証拠を早期に検出する。担当者は検証ではなく判断から仕事を始められる。

核心は、APIを持たない人間向けポータルをそのまま操作できる点にある。AgentCore Browser Toolは隔離されたChromeセッションを提供し、セッション録画やライブ表示で監査性を確保する。実装例はGitHubのaws-samplesリポジトリで公開されており、追試できる。