AWSと寄稿者が、既存のREST API型サービスを書き換えずにエージェント間連携(A2A、Agent-to-Agent)へ対応させる『エージェント・オーバーレイ(agentic overlays)』という薄い変換層を提案し、参照構成とサンプルコードを公開した。オーバーレイは同じREST APIを、エージェント連携(A2A)と、社内文書やツールをAIに渡す共通仕様(MCP、Model Context Protocol)対応ツールの両方の接続口として開く。

従来は、RESTとA2Aの仕組みを二重に持つか、業務ロジックを共通化するために既存コードを大きく作り直す必要があり、運用コストと不具合リスクが高かった。オーバーレイ方式は、業務ロジックの書き換えなし・コードの重複なし・並行インフラの運用なしでエージェント機能を足せるため、既存サービスをそのまま再利用できる。

記事はFlask製の電卓サービスを例に、オーバーレイ追加だけでエージェント化する手順を提示している。A2Aを「新しいAPI」ではなく「既存APIへの新しい接続口」と整理した点が要で、レガシー資産を多く抱える企業が再構築コストを払わずにエージェント時代へ移行する現実的なパターンになる。AWSは別途Bedrock AgentCore RuntimeでもA2A対応を進めており、新規構築向け基盤と既存資産活用パターンの両方が揃った。