Chris Wright長官とNVIDIA Buck氏:Genesis Mission発表
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米エネルギー長官Chris WrightとNVIDIAハイパースケール/HPC担当副社長Ian Buckが、SCSP AI+ Expoの炉辺対談「Powering the Next American Century」で、国家AI基盤構築計画「Genesis Mission」を語った。モデレーターはSCSP社長Ylli Bajraktari氏。

中核は、アルゴンヌ国立研究所に建設中の2台のスーパーコンピュータである。1台目「Equinox」はNVIDIA Grace Blackwell GPUを1万基搭載し、現在立ち上げ中。2台目「Solstice」はVera Rubin GPUを10万基束ね、5000エクサフロップスに達する。これはTOP500リスト合計の5倍に相当する規模で、HopperからBlackwellへの世代交代でパフォーマンスは30倍、ワットあたり性能は25倍向上したとされる。

応用面では、DOEが核融合に特化したAIエージェントを開発。150万件の物理学論文で事前学習し、核融合関連10万件で微調整したオープンソースモデルとして公開する。さらに、グリッド接続審査をAIで「数年から数週間・数時間」へ短縮する目標、小型モジュール炉(SMR)3基を7月4日までに臨界到達させる計画にも言及された。

日本の読者にとっての論点は3つに整理できる。第一に、公開される核融合AIの重みを国内研究者が自分のタスクで検証できるか。第二に、グリッド接続審査のAI化という規制プロセス自体のデジタル化事例が、国内の接続検討運用の参照材料になるか。第三に、国家級AI×エネルギー統合の調達モデルがNVIDIA一極で進むことによる、国内GPU調達・データセンター立地戦略への波及である。