OpenAIが、AI政策と政治的な働きかけ(政治的アドボカシー)に関する自社の考え方を公式に表明した。柱は3つで、情報公開(透明性)への取り組み、慎重な規制への支持、AIの安全性確保である。あわせて、外部の政治団体が同社を代弁することはないと明言した。
OpenAIはこれまでもModel Spec(モデルの行動指針)や利用規約を段階的に公開し、AIガバナンスを前進させる立場を示してきた。MIT Technology Reviewは同社がロビー活動を拡大してきたと報じており、政策関与の規模が増すほど、それが誰の声を代表しているのかが問われる。今回の「外部団体に代弁させない」という線引きは、企業の政治関与の透明性を測る具体的な基準にあたる。
各国でAI規制の議論が本格化するなか、業界最大手がどんな立場で規制づくりに関わるかは、業界全体のルール形成に直結する。日本を含む各国の規制動向を見るうえで、主要プレイヤーの基本姿勢を押さえる材料となる。