日米欧中韓の五大特許庁(五庁)が2026年6月12日、日本国特許庁のホストにより第19回の長官会合を東京で開催した。経済産業省(特許庁)の発表によると、会合では新技術・AI分野の協力に関する作業ロードマップ(工程表)の進捗を確認するとともに、AI分野における五庁間での新たな協力の方向性について合意した。

AIの急速な普及により、AI関連発明をどう審査するか、AI自体を審査業務にどう活用するかが世界共通の課題になっている。出願規模の大きい五庁が協力方針で一致することは、各国の審査基準や運用が将来そろう方向に動く起点になる。

AI関連発明を複数国に出願する企業にとって、各国でばらつく審査結果がそろう方向に動けば、出願戦略やコストの設計が変わる。今回合意されたのは協力の方向性であり、具体的な基準統一が即座に決まったわけではないため、企業は経済産業省の公式発表を起点に今後の進捗を追う必要がある。