OpenAIが2026年6月3日、米国における最先端AI(フロンティアAI)の統治に関する政策設計図を公開した。安全性・回復力・国家安全保障の3つを柱とし、連邦レベルの統一的な規律の枠組みを提案する内容である。

本提案は既存の規律を参照して設計されている。具体的にはカリフォルニア州の「フロンティアAIにおける透明性法」と、欧州連合のAI規制(EU AI Act)の行動規範を参照点に置く。米国では最先端AIの規律が州ごとに別々に作られつつあり、ルールが乱立すると開発企業の対応コストが膨らみ規律のすき間も生まれる。規制される側であるAI開発主体自身が連邦統一の枠組みを提案した点が特徴である。

OpenAIはこれまでも「経済に関する設計図」や「政府向けOpenAI」など政策提言を重ねてきた。今回はその延長で、最先端モデルの統治を国家単位でどう設計するかに焦点を当てている。日本を含む各国の規律設計にとっても、3本柱の切り分けや参照基準の選び方は比較検討の素材になる。