OpenAIが2026年6月9日、高度AIが社会に広がる「知能時代(Intelligence Age)」に向けた産業政策の構想を公開した。これまで主に技術や製品の発表を中心に情報を出してきた同社が、今回は政策提言という形を取った点が従来と異なる。
提言は人を第一に置く考え方を掲げ、AIによる失業・経済格差・社会的リスクへの対処を中心に据える。柱は機会の拡大・繁栄の共有・強靭な制度づくりの3つで、それぞれが仕事の自動化や所得格差の拡大といった懸念に対応している。本体記事に加え、PDF資料やフォーラム向け資料もあわせて提示されている。
AIを開発する当事者が自社技術の社会的副作用を正面から論じた点が重要である。技術導入を進める企業や行政にとって、AI普及時の制度設計を考える際の参照材料になる。技術トレンドだけでなく、それを支える社会制度の議論が当事者企業の側から本格化したことを示している。