NVIDIAが2026年6月23日、企業が自社業務に合わせて専門特化したAIエージェントを構築するための土台「NVIDIA Agent Toolkit」を公開した。推論用のオープンモデル「Nemotron」、安全な挙動の設計図「NemoClaw」、安全な実行環境「OpenShell」の3要素を、改変・所有が可能なモジュール型で束ねた構成である。さらに業務とつなぐツールや技能を組み合わせ、外部のエージェント連携基盤「Hermes Agents」や「OpenClaw」とも組み合わせられる「開かれた」構成を打ち出した。

汎用の最先端モデルをそのまま使うのではなく、業務システムに合わせて改変・管理できる専門AIをどう作るかが企業の関心の中心になっている。NVIDIAは企業向けAIの第一波を「触れることが中心の段階」と整理し、複数モデルが連携して推論・ツール利用・行動まで起こす専門特化エージェントを次の段階とした。

採用例として、CrowdStrikeが専門セキュリティエージェントで警告を98.5%の精度で振り分けていること、新たな「BioNeMo Toolkit」が従来数か月かかった作業を数日で完了できることが示された。CadenceSynopsysSAPなども採用企業として挙げられている。