Anthropic は2026年6月10日、高度なAIによる労働市場の混乱に米政府がどう対処すべきかを示す経済政策の枠組みを公表した。あわせて、提案の検証を行う大規模な評価事業を支援するため、新設の基金に 2億ドル を拠出すると発表した。
枠組みは、現行の政府統計が変化の速いAIの影響を必要な速度・粒度で追えていないと指摘し、統計機関への投資拡大とAI専用調査への継続的な資金提供を求めている。さらに、Anthropicを含むAI開発企業や利用企業に対し、AIの導入状況と雇用への影響の報告を義務付けることを提案した。
注目すべきは、AIを開発する企業自身が政府向けの政策案を示し、検証費用まで負担する点だ。報告義務の提案は、AIを業務導入する利用企業が将来の開示対象になりうる方向性を示す。日本の経営者・政策関係者にとっても、雇用統計の整備やAI導入の透明性をどう設計するかの参考になる。
An Economic Policy Framework: a proposal for how the US government should manage labor market disruption from advanced AI. We’re contributing $200 million to a new fund to sponsor major evaluations of some of these ideas.