OpenAIは2026年6月11日、EUが策定したAI生成コンテンツの透明性に関する行動規範(Code of Practice)を支持すると表明した。AIが作った文章や画像であることを利用者が見分けられるよう、出所(来歴=content provenance)を示す技術標準やツールの整備を後押しする方針だ。

この行動規範はEU AI Act(EUのAI規制法)の透明性義務を具体化するために欧州委員会が策定したもので、欧州委員会はAI生成コンテンツの表示・識別に関する規範草案を段階的に公表してきた。OpenAIは以前から生成画像に出所情報を埋め込む来歴の取り組みを進めており、今回その方針をEUの枠組みと整合させる形で示した。法律上の義務化に先行した業界の自主対応という性格を持つ。

EU AI Actの透明性義務はEU向けにサービスを提供する全てのAI事業者に影響するため、大手の支持表明は業界全体での来歴表示の標準形成につながる。EU向けに生成AIを提供する日本企業も、来歴情報の埋め込みや検証ツールへの対応をグローバル展開の計画に織り込む必要がある。