OpenAIは2026年6月4日、AIを活用した生物学的レジリエンス強化の行動計画を公開した。中核は生物防御プログラム「Rosalind Biodefense」の立ち上げと、専用モデル「GPT-Rosalind」を米国政府パートナーおよび信頼できる開発者へ提供拡大する2点である。

同社はこれまで、大規模言語モデルが生物学的脅威の作成を助ける危険性を評価する「早期警戒システム」を構築し、ChatGPT Agent などのシステムカードで生物リスクへの安全対策を公開してきた。化学・生物リスクのモデルポリシー担当者の採用など専門体制も強化しており、今回の計画はこれらの防御的取り組みを一つのプログラムとして体系化したものだ。

注目点は「GPT-Rosalind」が一般公開モデルではなく、提供対象を政府パートナーと審査を経た開発者に限定したことにある。創薬や診断を加速する一方で悪用リスクも高まるという二面性に対し、アクセスを絞る配布モデルを選んだ。生物・ライフサイエンス分野でAIを使う事業者にとって、規制とパートナーシップの方向性を読む材料になる。