Amazon Redshiftが新世代のプロビジョニングノード「RGインスタンス」を一般提供開始した。AWS Gravitonプロセッサを搭載し、前世代のRA3比でデータウェアハウスワークロードは最大2.2倍、Apache Icebergクエリは最大2.4倍、Parquetワークロードは最大1.5倍高速化する。同時にvCPUあたりの価格はRA3比で30%削減される。
最大の構造変化は、Redshift Spectrumの別スキャンフリートとそれに紐づくテラバイト課金が不要になる点だ。RGインスタンスにはカスタムビルドのベクトル化データレイククエリエンジンが内蔵され、Apache IcebergやParquetをクラスターノード上で直接処理する。これによりデータウェアハウスとデータレイクのSQL分析を単一エンジンで実行できる。
エンジン側の実装としては、スマートプリフェッチ、NVMeキャッシング、ベクトル化Parquetスキャン、ファイル・パーティション単位のプルーニングを備える。Just-in-Time(JIT)Analyzeはテーブル統計を自動収集・更新するため、手動チューニングなしで一貫したクエリ性能を提供する。
起動時のサイズはrg.xlargeとrg.4xlargeの2種類。既存RA3クラスターはSnapshot & Restore、Elastic Resize、Classic Resizeで移行できる。料金はオンデマンドのほか、1年・3年のリザーブドインスタンス(前払いなし)に対応する。
提供リージョンは東京・大阪を含む26リージョンで、日本企業もデータ所在地の制約を維持したまま初日から評価できる。Spectrumのテラバイト課金で運用コストを把握しているチームほど、移行ROIの試算が現実的な検討事項となる。