AWSは、Amazon SageMaker Notebook InstancesでEC2 G6インスタンスを利用できるリージョンを拡大したことをWhat's Newで告知した。あわせてSageMaker Studio notebooks側でも同様のG6リージョン拡大が公開されており、Notebook Instances/Studio notebooksという2系統のマネージドノートブック双方でG6が選べる地域が増えていく動きとなる。

G6はNVIDIA L4 GPUを搭載するEC2世代で、EC2としては2024年4月に一般提供が開始済みである。L4は推論や軽〜中量級の学習、動画・画像処理を主用途とするGPUで、従来SageMakerノートブックで広く使われてきたG4dn(T4)やG5(A10G)の延長に位置づけられる選択肢になる。今回の発表自体は新インスタンスの投入ではなく「使える場所を増やす」アップデートであり、注目点は対象リージョンの広がり方にある。

読者にとっての含意は2つある。1つ目は、データを置いているリージョンの中でGPUノートブックを完結させたいケースで、G6が選択肢に加わったかどうかを公式の提供リージョン一覧で確認する必要があること。2つ目は、既存のG4dn/G5構成と比べたときの価格性能比の見直しである。AWSは個別の単価変更を本告知では示していないため、自社ワークロードでのジョブ時間と時間単価を実測して比較する必要がある。

日本のチームにとっての影響は、対象リージョンに自社が使う地域が含まれるかで明暗が分かれる。含まれる場合はml.g6系を起動し直すだけで恩恵を受けられる一方、含まれない場合は従来のEC2 G6直起動やリージョン横断構成のままとなる。導入判断は、提供リージョン確認 → 既存ノートブックでの実測比較 → 切替の順で進めるのが堅実だ。