AWSは2026年5月14日、Amazon SageMaker Data AgentをIAM Identity Center(IdC)で構成されたSageMaker Unified Studioドメインでも利用可能にしたと発表した。Data Agentはノートブックおよびクエリエディタの両環境で動作し、Amazon Athena、Amazon Redshift、Amazon S3、AWS Glue Data Catalogに接続されたデータソースに対し、英語の指示からPythonまたはSQLコードを生成する。
機能面の核は3点ある。第一に、ノートブックセル・選択テーブル・クエリ履歴にまたがる会話コンテキストの保持。第二に、コード生成前に段階的な実行計画を提示するプランニング動作。第三に「Fix with AI」と呼ばれるデバッグ支援で、実行時に発生したエラーを解析し修正案を返す。これにより四半期売上成長率の算出、可視化生成、DataFrame変換、クエリ最適化といったタスクが自然言語のやり取りで完結する。
今回の変更点はあくまで「IdCドメインへの対応拡張」であり、機能そのものの新規追加ではない。これまでIAMベースのドメインで先行提供されていたData Agentが、SSO基盤を前提とするエンタープライズ構成でも使えるようになった、という位置づけだ。社内ID統制を崩さずに生成AIコード支援を導入したい組織にとって、構成変更なしで適用できる点が実務上の意味を持つ。
利用範囲はSageMaker Unified Studioが提供される全商用AWSリージョン。開始手順はUnified Studioのプロジェクトを開き、ノートブックまたはQuery EditorでData Agentパネルを選択するだけで、追加の有効化作業は案内されていない。