DeNAのインフラ担当者が、PM業務の進捗確認をAIで楽にしようと、課題管理ツールJiraのデータからAIが日次レポートを自動生成する仕組みを構築した。スクリプトが期限超過・遅延・担当者ごとのタスク数を抽出し、AIが遅れや要対応箇所を整理する構想だった。
だが1週間運用するとレポート内容がほぼ変わらなくなった。原因はAIの処理ではなく、その手前の担当者によるJira更新漏れで、AIが読むデータが古いまま固定されていたことだった。ボトルネックは『AIがJiraを読む』部分でなく『担当者がJiraを更新する』部分にあった。
正しいレポートを作るためにJiraを整える過程で、結果的に筆者自身が進捗を把握する習慣を得た。AIに任せたい処理単体でなく、情報の供給源と更新の流れまで含めて設計する必要があるという教訓は、多くの業務自動化に共通する。