AWSは2026年5月6日、Amazon WorkSpacesにAIエージェント専用のデスクトップアクセス機能をパブリックプレビューとして追加した。AIエージェントはIAM認証でWorkSpacesに接続し、コンピュータ入力・画面キャプチャ・スクリーンショット保存の3機能を用いてWindowsデスクトップ上のアプリケーションを直接操作する。
最大のポイントはAPI化やシステム刷新なしにレガシーGUIアプリをAI自動化の対象にできることだ。日本企業の多くは基幹業務を古い業務パッケージやクライアント/サーバーアプリに依存しており、API化のためのモダナイゼーションに大きな投資が必要だった。GUI経由で操作できれば、既存システムをそのまま残したまま自動化層を被せられる。
技術面ではModel Context Protocol(MCP)エンドポイントを標準提供し、LangChain・CrewAI・Strands Agentsなど主要なエージェントフレームワークから接続できる。特定ベンダーへのロックインが避けられるため、既存のエージェント開発資産を活用しやすい。
ガバナンス面ではIAM・CloudTrail・CloudWatchによる権限管理と監査証跡が標準で組み込まれており、金融・医療など操作ログ保全が求められる業界でも導入判断の前提条件を満たしやすい。対応リージョンには東京が含まれており、国内データ保持要件のある案件でも検証に入れる。プレビュー期間は追加費用なしで利用でき、PoC着手のコストが低い点も検証を後押しする。従来型RPA市場との正面競合が始まる。