「Proof.」を掲げたAIオールイン1年目の発信現場

2026年3月6日、渋谷ヒカリエホールで「DeNA × AI Day 2026」が開催された。DeNAが「AIオールイン」を宣言してから1年、その成果を「Proof.(証明)」のテーマで発信するカンファレンスである。RED・BLUE・YELLOWの3ステージで多数のセッションが並行し、会場はほぼ満席で立ち見が出るほどの盛況となった。

今回公開された記事は、このイベントの華やかな登壇内容ではなく、来場者が当たり前に使うWi-Fiネットワークを支えた裏側の記録である。執筆は、普段は社内ネットワークのインフラを担当しているIT基盤部 ネットワークグループの岡崎氏。AI事例を発信する場そのものを、自社のネットワークエンジニアが構築したという構図になっている。

一時イベント網を自前で組む意味

AIカンファレンスの来場者向けネットワークは、社内ネットワークとは設計の前提が異なる。短期間しか使わないにもかかわらず、3ステージ並行のセッション、デモ、SNS発信、配信補助など、ピークの同時接続が集中する。会場のホール常設設備に乗るだけでは賄えないケースも多く、一時的な回線・AP配置・SSID設計を新規に組む必要がある。

この工程をベンダー任せにせず、自社のIT基盤部が手を動かして記録に残した点が、本記事の価値である。AIを「使う」発信が増える一方で、AIイベントを「開く」ためのインフラ知見はあまり共有されてこなかった。3ステージ満席というスケールでの一次情報は、同様のオフラインAIカンファレンスを企画する企業にとって、設計判断の参照点になる。

なお、イベントそのもののセッション内容については、別途インターンによるイベントレポートが案内されている。技術発信としては「AI事例」と「それを支えるインフラ」が車の両輪で公開された形だ。