NVIDIAは研究機関向けの人型ロボット基準設計「Isaac GR00T Reference Humanoid Robot」を発表した。車載AIのJetson Thorと公開開発基盤Isaac GR00Tの上に構築した、最初の公開型ヒューマノイド基準設計である。人型ロボット研究では、ハードの統合からデータ収集、模擬環境での学習、評価、実機展開までの工程が分断され、同じ土台を毎回作り直す負担が課題だった。今回の基準設計は身体と頭脳をひとまとめにし、研究チームを実機検証まで素早く進める狙いがある。

本体は身長約183cm・重量約68kg、全身31自由度Unitree H2を採用し、両手の触覚付き五指ハンドを含めて全身75自由度を実現する。車載演算にはJetson AGX Thor T5000を採用し、AI性能2,070 FP4テラフロップス128GB統合メモリを備える。学習・模擬環境・評価・展開を担うIsaac GR00Tのソフト群を同梱し、学習データの管理権は利用者側に残す。

本体はUnitree社から2026年後半に提供予定で、小型機G1向けの開発手順はGitHubで近日公開予定とされる。Ai2、チューリッヒ工科大学、スタンフォード・ロボティクスセンター、カリフォルニア大学サンディエゴ校が採用を表明した。