AWSは、Amazon SageMaker Studio notebooksにおいてG6インスタンスを利用できるリージョンを拡大したと公式のWhat's Newで発表した。G6はNVIDIA L4 GPUを搭載したEC2の世代で、中規模の生成AI推論、画像・動画処理、グラフィックスワークロード向けに位置付けられている。

SageMaker Studio notebooksは、JupyterLabベースの統合開発環境上でカーネルとしてGPUインスタンスを直接選択できる仕組みを持つ。今回の発表は新インスタンスタイプの投入ではなく、すでに提供されていたG6のリージョン展開を広げる運用上のアップデートにあたる。過去にはSageMaker notebooksでのG6対応、SageMaker Studio notebooksでのG6e対応が順次告知されており、今回のリージョン拡大はその延長線上にある。

読者が確認すべき具体ポイントは3つある。第一に、自社が利用しているリージョンが今回の拡大対象に含まれているかをWhat's Newの最新リストで確認すること。第二に、G5などの旧世代から移行する場合のオンデマンド価格と仕様差をEC2 G6の公式ページで比較すること。第三に、Studio上でG6カーネルを起動し、既存ノートブックの実行時間とGPU使用率を実測して移行効果を切り分けることである。

落とし穴として、リージョン拡大の発表時点でも全リージョン一律提供ではない点、また同じG6でもサブタイプ(G6.xlarge等)ごとにクォータが別管理である点に注意したい。データ所在地要件があるプロジェクトでは、対応リージョンの差がワークロード配置設計に直結する。今回の発表は派手な機能追加ではないが、GPU計算をどのリージョンで回すかという運用判断を更新するきっかけになる。