AWSは2026年5月20日、Amazon SageMaker Feature Storeに3つの新機能を追加したと公式ブログで発表した。これらはSageMaker Python SDK v3.8.0を通じて提供され、Lake Formationによるガバナンス機能と、Iceberg形式テーブルのプロパティ設定が含まれる。公式ブログには各機能のコードサンプルと、エンドツーエンドの動作を確認できるノートブックが添付されている。

技術的な要点は、特徴量データの管理層がデータレイク層と同じガバナンス・テーブル形式の枠組みに揃ったことにある。Lake Formation連携により、行・列レベルのアクセス制御を特徴量データに対しても適用でき、ETLパイプラインとMLパイプラインで統制基盤を分ける必要がなくなる。Icebergテーブルプロパティの制御は、特徴量ストアにおけるパーティション設計やコンパクションといった運用最適化を、SDKコードから宣言的に扱える点が実装上の利点となる。

他社比較の観点では、Databricks Feature StoreやTectonといった独立系・他クラウド系の特徴量管理製品と比べ、AWSは既存のLake Formation・Glue・S3 Tablesといったデータ基盤との統合深度で勝負する構図が鮮明だ。一方、コストやROIに関する具体的な公開数値は本発表には含まれていない。導入判断は、既存データ基盤の構成と、特徴量パイプラインの規模に依存する。

実装着手時の落とし穴としては、Lake Formation権限設計を既に運用している組織でも、Feature Store経由のアクセスパスで権限が期待通りに機能するか、PoC段階で実際のIAMロールとLake Formation権限の組み合わせを検証する必要がある。Iceberg対応も、既存の非Iceberg特徴量グループからの移行手順を事前に切り分けておくことが望ましい。