何が変わったのか
AWSはAWS Transformに、マイグレーション評価のための新機能群を追加した。中核は What-ifシナリオ で、リージョン・リソース利用率・サービスマッピングといった前提条件を変えながら複数のTCO(総保有コスト)を比較できる。入力には RVTools のエクスポート、CMDB データ、AWS Transform ディスカバリーツールの出力、サードパーティのディスカバリーツールのエクスポートをそのまま使える。コストモデリングの対象は EC2・FSx・S3・SQL Server on EC2・仮想デスクトップ に拡張された。
You can start your migration assessment with whatever data you have including RVTools exports, CMDB data, exports from the AWS Transform discovery tool, and a wide variety of third-party discovery tools.
日本企業の意思決定への影響
日本のオンプレミスからAWSへの移行案件では、ビジネスケース作成にRVTools出力の整形・サービスマッピング・コスト試算を別ツールで積み上げる手作業が残っていた。今回の更新で、これらが単一のエージェント型ワークフローに統合される。さらに Cloud Value Framework のスタッフ生産性・運用レジリエンス・ビジネスアジリティ・サステナビリティを評価に組み込めるため、コスト削減一辺倒ではなくESG・人材・事業継続性を含めた多軸の説明資料を用意できる。
注意点として、What-ifシナリオの精度は入力データの粒度に依存する。RVToolsのスナップショットが古い、CMDBの構成情報が現状と乖離している場合、複数シナリオを比較しても判断材料として機能しない。導入時はディスカバリ段階のデータ鮮度を切り分けることが前提になる。提供範囲は AWS Transformが提供される全AWSリージョン で、日本リージョンも含めて利用できる。